工法概要Outline

工法の特色と概要Feature

湿潤施工になくてはならない機能を備える
クリスタルライニング工法の特徴です

施工特色

下水道が普及促進の時代から維持管理・改築更新の時代へと移行しつつある現在、年々増加する下水道施設の老朽化対策は、必要不可欠な課題となってきています。
クリスタルライニング工法は、コンクリート構造物の腐食対策・維持修繕に優れた性能を発揮する工法です。同一の樹脂モルタルを使い、『防食』『止水』『補強』『マンホールの耐震補強』の4つの目的に効果を発揮する工法であり、下水道施設・地下構造物については、管更生及びφ800㎜未満の管渠の補修を除けば、ほとんどの場所で施工が可能です。これまでに多種多様な現場で当工法をご採用いただき、各関係機関から高い評価を得ています。

施工・養生環境の制約に対応

  • 湿潤養生環境に対応

    一般工法では対応できない養生環境に対応します。(例えば道路上にあるマンホール等、施工後に蓋をしなければならない場合、供用中のマンホール内は湿度が85%以上(結露発生)となってしまいます)

  • 水中養生が可能

    塗布後、3~4時間で通水可能です。
    (例えば上流側の水替可能時間や潮位変動により、施工後水没してしまうマンホール等にも対応します)

人力施工・塗布型で柔軟かつ経済的

  • 形状に左右されず施工可能

    人力で塗布するため、人が作業可能であれば、対象の形状に左右されず施工可能です。

  • 特殊な機材不要・部分補修可能

    人力施工・塗布型であるため、特殊な機材が不要・部分補修が可能であるなど、経済性に優れています。

優れた性能と豊富な実績

  • 数々の優れた性能

    強い接着力と優れた物性により、繊維(ガラスクロス・炭素繊維)による補強が可能です。耐衝撃性(繊維補強ありの場合)・耐摩耗性が高く、管路内の流水に対し耐久性があります。クリスタルライニング材樹脂は無溶剤型(換気不要)で無臭であり、環境に優しい安全な材料です。

  • 豊富な実績

    25年以上の豊富な実績で、新規・リピートの両方でご採用いただいています。

品 質Quality

確かな品質を提供するため、
さまざまな試験や課題に挑んでいます

建設技術審査証明

公益財団法人 日本下水道新技術機構「建設技術審査証明」を取得しています。
(2022年3月更新)

  • 防食ライニング工
  • 接着補強型止水工

防食ライニング工は、日本下水道事業団
「下水道コンクリート構造物の腐食抑制技術及び防食技術マニュアル」塗布型ライニング工法の設計及び品質規格C種・D種に適合しています。

技 術Technology

クリスタルライニング工法とは

クリスタルライニング工法は、防食性を有する無溶剤型エポキシ樹脂モルタルをコンクリート構造物に塗布し、防食(塗布型ライニング工)、止水(接着補強型止水工)、補強(補強ライニング工)、マンホールの耐震補強を行う、機械を使用しない人力施工による工法です。
それぞれ目的別に下地処理方法や積層過程に多少の違いはありますが、いずれも湿潤環境でも接着して硬化する性質を持っているクリスタルライニング材を使用する工法です。

作業要領書の動画(IT資料)導入による実技の標準化で「品質・安全管理の強化」

作業要領書ダウンロード
PDF(約8MB)

製 品Product

クリスタルライニング材

A剤8kg、B剤8kg、C剤16kg:32kgセット

クリスタルライニング材 トップコート

A剤8㎏、B剤8㎏:16㎏セット

湿潤施工を可能にする確かな製品性能と効果

  • 下水道全般(処理場、管渠、人孔等)の補修に最適です。
  • 優れた接着力と補強繊維シートにより、長期的で強力な浸入水対策に最適です。
  • 補強繊維シートとの組み合わせにより、コンクリート構造物の構造補強に最適です。(ひび割れ拘束・耐震補強等)
  • 食品工場の壁・床に使用可能です。
  • 土木・建築全般で使用可能です。
  • 飲料水(貯水槽等)の塗装修繕に使用可能です。(JWWA K143規格)
  • 耐酸性・耐アルカリ性・耐久性・塩害対策に優れています。
  • 鉄筋コンクリートの劣化防止に最適です。(中性化抑止)
  • 外水圧0.2MPa(建設技術審査証明)、内水圧0.6MPa(社内テスト)に対応できます。
  • ガラスクロスまたは炭素繊維を組み合わせることで、引張り強度を上げることが可能です。(炭素繊維は鉄筋換算可能)
  • 塩ビ同等の粗度係数で流下能力向上をはかることができます。

社内試験の実施

耐衝撃性の確認(クリスタルライニング材+ガラスクロス)
  • 叩く前 表面

  • 叩く前 裏面

  • 叩き

  • 叩いた後 表面

  • 叩いた後 裏面

工法の活用事例ページへ
材料の特徴
止水試験
衝撃試験
接着試験